四角いパレット

katataka's blog

納豆の件

今日、介助先の新年会に行って、昼間からビール片手にモツ煮をつっついていたところ、
毎日新聞を見てびっくりしました。
納豆ダイエット、効果捏造!!
...わ〜い!また店頭に納豆が安定して供給されるようになる!
と笑って喜べる事態ではないよなコレ。
テレビ局に振り回される納豆業界に同情するよまったく。
***
健康食品産業は経済効果的に無視できないものなので、それを否定はしません。
ただ、健康食品を買い求める行為は、効果は別として、
単に健康を求める「趣味」としての行動であることを認識してほしいです。
実際に健康を求めたいなら、すでに世界中の論文が証明している
「バランスの取れた食生活・規則正しい生活・適切な運動が健康を増進させる」
という事実を実行すればいいんです。
それを怠りながら、高い金を払って健康食品を買い求める行為は、
やっぱり趣味・信教としての位置付けが適切なんです。
***
今回の捏造事件は、テレビ局がたまたま捏造だらけな番組を作ってしまっただけです。
(それにしても、こんなに捏造だらけにするなんてバカだよなぁ...)
たいていの健康関連番組は、ちゃんと根拠を用意しています。
しかしその根拠は、いわゆる論文などとはかけ離れたシロモノであることが多いです。
たかが2、3人のデータを元にして仮説を証明したって言ったって、
そんな論文、誰にも認められません。
ランダムに偏りなく人を集めて、同じ条件になるように神経をつかって、
そして明らかに効果があるってことを統計学的に証明して初めて認められるものなんです。
よくテレビで紹介される効果の実践も、たとえるなら、
2つのサイコロを振って両方1が出たのでこのサイコロは1しか出ない、と言っているようなものです。
***
この捏造事件を機にまた知ってほしいのは、
マスコミは言い方・報道の仕方を変えて、事実を自分の都合のいいように操作して伝えようとしてくるんだ!
ってことです。
本当、これにはウンザリさせられます。
たとえば若い女優が登場する企画紹介のイベントで、記者に囲まれたときに...
あ、まぁこの具体例をケータイで打ち込むのは面倒なのでやめます。
とにかくマスコミはやりたい放題でワガママで、追い詰められると「言論の自由だ!」と言う。
確かに言論の自由は人権のなかでも特に基本的なものであり尊重されるべきですが、
でもこうしてマスコミに踊らされている国民を見ているとかわいそうに思えてきます。
いまや国民は私も含めて、マスコミを通じてしかほとんどの社会や事件などを把握できません。
それなのにマスコミは都合のよい伝え方をしてきます。
国民はマスコミの言う話に耳を貸すとき、
「この人はこういう話が好きなんだな」と意識しながら聞くべきです。
ときには「やれやれまたこんなこと言ってるよ」とあきれることもありますし、
「ちょっと言われたくらいで視聴者に向かってワンワン告げ口すんなよ」と幼稚さにイヤになることもあります。
所詮マスコミも人間臭くて幼稚な奴です。
だから他人と付き合うようにマスコミと付き合っていただきたいっ!みなさんっ!