四角いパレット

katataka's blog

瞬間に拘泥する性

しょせん、私たちは、一人なのかなあ。
年越しの瞬間、私は誰かと一緒に2010年を迎えるつもりで、
その瞬間のために、数時間前からその約束をこぎつけてみて、
だけれど、数十分前にちょっとしたアクシデントから、その瞬間が手のひらから抜けるようにして逃げていって、
私は一人、パソコンの前で、このブログを開きながらぼんやりと新年を迎えた。
そのあとから、その人に会いに行くこともできたけれど、
年越しのときに一緒にいることができなかったということがあまりに切なくて、
わたしはもう会う気にはならなかった。
一度、絶望感とともに脱ぎ捨てたコートを、拾いなおす気になれなかった。
しょせん私たちは、本来一緒にいるべきではないのだから。
そういう意味で、私は一人だったし、
それゆえというか、運命の悪戯で、その人も不本意に一人になってしまった。
今年は、というか、この数ヶ月は、つまりそういうことだったのだと思う。
あるべき関係ではないから、それゆえ結局は一人になっている。
もしかしたら私はその人に、今ごろ不本意な孤独を感じさせてしまっているかもしれない。
あるいは、あまり影響もなにもないのかもしれない。
ただ、知ってほしいのは、
私も一度、絶望というか理不尽な運命を呪う気持ちに陥って、
そして落胆し、後悔をもしているんだっていうこと。

なむなむ。
今年もよろしくお願い致します。