四角いパレット

katataka's blog

電話を切ったあと

思いがけないきっかけは、いつも眠気によって、
握力の弱まりとともに自らの手からすり抜け落ちていく。
電話を切ったあと、「なぜ断ってしまったのだろう」と思い直して、
何度となくかけ直そうとするけれど、
なぜか思い切れなくて、ケータイを握りしめた手は動かなくて、
電話を切ってからの時間は経っていき、かけ直しにくさは増す一方で、
決断のかわりに後悔だけがむくむくと膨らんでいきます。
これまでにも何度となく感じた、デジャブ。
ただ、今回は、いままでとはちょっと違って、
学生時代の記憶と重なって、なんだか心地よくすらあるのです。