四角いパレット

katataka's blog

ある先輩のこと

 たまには書かなあかんなと思うとりますが、すみません。
 今日は体育専門学群4年のある先輩に話をうかがいました。彼がいかにしてラグビー誌から取材を受け全身写真つきでページ一面に載るに至ったか…。
 試合前に選手データを書く機会があるそうです。体重、身長などに含め、50mを何秒で走るかを書く項目がありました。6秒台前半なのは確かだけど具体的な数字がわからない彼は、隣の人のをのぞきこんでみました。すると「6.3」と書き込んでいます。「おまえ、そんな速かった?」「んなもんたいしたことないって」「そっか!テキトーでえぇよな。オレ、おまえより速いから6.1や」
 その後、試合で彼(PR)が猛ダッシュで相手にタックルしたとき、
テレビのアナウンサー「速いですねぇ。お、彼は50mを6.1で走るそうですよ」
テレビの解説者「さすがものすごい速さでしたねぇ!」
 そしてさらにその雑誌には「彼はその体で50mを6.1秒で走る。」などとばっちり書かれました。
 また
記者「あなたはかなり中心的な立場なのでしょう?」
彼「(レギュラーになったのもやっとだったくらいやし…)いやいや、そんなことないです」
記者「チーム内でも特に信頼されているのでは…」
彼「いやいやそんな(むしろバカにされている?)」
→記事「彼はインダビュー中も常に謙虚で、チームにおける彼の日頃の様子を想像させた…」みたいなことになりました。
 そんな彼は昨年末に引退し、今春から地元の高校の体育教師として新たな一歩を踏み出すそうです。
 彼は…ホンマにおもろい人です。