四角いパレット

katataka's blog

多様性でボトルネック対策

今日ループの2周目で三学あたりを走っているときに考えていた、
学習課程の視点から分類する知的能力と、学校教育における学力テスト及び知能検査等において検査される知的能力の種類の混在性と、その知的能力のボトルネックの検索方法理論
についてここで語ろうと思いましたが、
面倒ですね(笑)
まぁ簡単な例で説明すると、
論理的思考力を検査する目的で、日本語の文章のある一文の意味を問う問題を出したとき、
正答を得られなかった被検者はすなわち論理的思考力に劣る、とはいえないわけです。
もしかしたら日本語の読解自体に問題があるのかもしれないし、あるいは解答の言語化に問題があるのかもしれません。
つまり、最終的に正答にたどり着くまでに、出題者が予期しなかったところで能力のボトルネックが存在する可能性があるのです。
特に学習障害のある児童・生徒に対しては、能力のボトルネックの存在を意識しなかったがために、これまで多くの誤解をしてきました。
全体の能力別にふるい分ける目的の入学試験のような学力検査ではなく、個人個人の今後の学習方法・内容をどうするか考える基礎データとして、ボトルネックを明らかにした能力評価が必要になってくるのです。
...ここまで書いてしまって、なんて当たり前のことを私は書いているんだろうと後悔してきました。
さて気を取り直して、ここで私が言いたいこと!(笑)
解答にたどりつくまでの課程で「当然」必要とされている能力(すなわちボトルネックになり得る能力)に多様性をもたせて出題すべきだと思います。
「読み書きそろばん」などの基礎学力を必須のものと考える教育の時代は終わりました。
確かに基礎学力は大切ですが、社会で生きる上で必須のもの、と考えられてしまうのは問題です。
文章の行をたどることができなくても学習できる。考えを言語化できなくても学習できる。
そんな教育が今、強く求められています。
ですから、「言語化する能力がないだけで理科の問題にどれも解答することができなかった」などといった事態はなるべく避けるべきだと思います。
来るべきインクルーシブ教育の時代に向けて、出題の多様性でなくせ、評点ゼロ!