四角いパレット

katataka's blog

造形表現

今日は造形表現についてです。
これは私はけっこうギリギリの33/50点。
もっと点数がとれているつもりだったのですが、2か月近くたって思い起こせば、
歌う様子がお粗末だったり(口を開けて近くに四分音符を描き込んだだけ)、
1歳の誕生日を迎えた子にしては幼稚すぎる描き方だったり(お座りができるようになった生後8か月くらいの描写)、
いろいろと不備な点があったかもしれません。
そしてみなさんもっと丁寧に色を塗っていたのかな。
私の色鉛筆の塗り方はやっつけ仕事で愛を感じないガサツな印象を与えてしまったかもしれません。
こういろいろ個人的な反省を言っていても仕方ないので、さっそく試験数日後に書き留めておいたものをそのまま載せておきます。

ネットに落ちている優秀な再現絵画を模写したのが3回。
昨年度後期を模写ではなくオリジナルに描いたのが1回。
合計4回、事前に描きました。
そして、

  • 保育士の服はオレンジ、エプロンは赤でポケットには花のアップリケ。
  • 男の子1は、服が青(横ストライプ付き)、短パンが茶(冬設定なら長ズボン)
  • 男の子2は、服が緑、長ズボンは
  • 女の子1は、服がピンク、スカートが赤

と決めておきました。
配色バランスに悩むのは、当日試験時間中でなくてもいいわけで。
一応、試験開始後には問題用紙の余白に正方形を書いて、
ざっとした人物配置と配色を1〜2分間程度で描き込んで最終確認しましたが。
また、

  • 園児の靴は黄色(保育室内なら上履き設定)
  • 地平線は上から1/3あたり
  • 地面は床だろうと園庭だろうとうっすら黄土色、壁の色はうっすら黄緑、屋外ならうっすら水色
  • 保育室内なら壁に窓、カーテンは緑、靴袋は園児と同じ色(青、緑、ピンク)
  • 屋外なら園児に黄色の帽子、園庭に鉄棒(単純だから)とスペースが余れば花壇も
  • 保育士は園児と何かしらの接触をして関わりを持たせる

といったこともあらかじめ決めておきました。
事前に決めておけることはなるべく決めておいて、
試験時間に粛々とそれを配置する作業にいそしめるようにしました。
45分の試験時間なんて本当にあっという間で、
色をぬる時間が半分以上ですから、
ほかに時間内にできることは構図の最終調整くらいです。
配色、描き込むパーツの吟味は、試験開始前にやっておきましょう。

あと、私の経験からですが、
構図を決めるときは、出演者全員の顔だけを先に配置してみるとよいです。
そして顔の大きさは枠一辺の1/5弱の直径が目安です。
枠内で顔の配置を決めてから、それぞれに体・手足を付け足していきます。
もし一人ずつ顔から体まで描いていくと、枠内全体での人の配置バランスが偏ったりしやすいです。

平成30年度前期では、1歳児と5歳児の描き分けが要求されました。
1歳児(特に1歳なりたて)をどのように描くか、私を含め受験者は悩んだようです。
私は、とりあえず安定して歩行するのが困難だろうということで、
座らせて、保育士に背中を軽く支える構図にしてみました。
髪の毛を少な目にし、下肢を太く短く膝関節をあいまいにし、上半身を丸く前屈させ、スタイをつけて、5歳児との差別化をしました。
なお「歌を歌って祝う」という描写について、
保育士がピアノを演奏している様子を描いている受験者も見かけました。
確かに、歌を歌うには伴奏が必要です。
私は試験時間中にそのことについてまったく意識が向きませんでした。
5歳児にアカペラで歌わせてしまいました。
せめてCDラジカセでも描き込んでおけばよかったかな…と思います。
ただ、試験時間中に私がピアノを思いついたとして、それを自分で描けたかというと、ちょっと自信はありません。

採点の記入欄は2か所あり、
おそらく他の実技試験と同様、2名の試験官により採点されるのだと思います。
鉛筆削りは試験開始前に試験官による目視チェックが必要で、
試験に影響するイラストが描かれていないかどうか確認されるようです。
会場が大きいと、机の上の物品のチェックもけっこうおそろかになりがちで、
色が本当に24色以内か、とかはさすがにちゃんとは確認されていないと思われます。
もちろん、見た目があまりに異常だとチェックされるかもしれません。
ただ、24色以上を使ったところで試験に有利とは思えませんが…。
細かい色合いや濃淡の表現がまったく不要だとは言いませんが、
それよりも、暖色、寒色をバランスよく使い分けて、明るく配色するのが重要な要素だと思います。