生理食塩水とリンゲル液との比較で、
効果はあまり変わらないのだから安価な生理食塩水でいいだろう、
という意見を見聞きすることがあるのですが、
昔やたらと安くされてしまっていた生理食塩液が徐々に適正な薬価に是正されてきた現在において、
リンゲル液は生理食塩水と比較して本当に高価なのでしょうか?
重炭酸リンゲル液は確かに高価です。
しかし、酢酸リンゲル液、乳酸リンゲル液とも、生理食塩水と同程度の薬価です。
- ビカーボン輸液 500mL 255円
- ソルラクト輸液 500mL 215円
- ニソリ輸液 500mL 215円
- ラクトリンゲル液”フソー” 500mL 215円
- ヴィーンF輸液 500mL 189円
- ソルアセトF輸液 500mL 189円
- ソリューゲンF注 500mL 189円
- 生理食塩液「ヒカリ」 500mL 212円
- 生理食塩液「VTRS」 500mL 212円
- 生理食塩液「NP」 500mL 212円
- 生食液バッグ 500mL 「CMX」 212円
- 生理食塩液バッグ「フソー」 500mL 212円
- テルモ生食 500mL 193円
- 生理食塩液「AY」 500mL 193円
酢酸リンゲル液<生理食塩液<乳酸リンゲル液 という構図(差は数円)。
いつの間にかこんな順になっていたんですね。
製造過程での費用の差なんてリンゲル液も生理食塩液も誤差の範囲ですから、
現代において最も多用される酢酸リンゲル液が一番安くなっているのは理にかなっていますね。