普段の経済状況はあまりにも多くの影響因子が複雑に関与していて、
特に経済に疎い私にとっては予測が立ちにくいものです。
この2~3か月は、未知のウイルスの影響で、
一見、ますます経済状況が見通せない状況が続いているといえます。
しかし、理論疫学を専門とする北大の先生もおっしゃっていましたが、
この未知のウイルスの感染状況も、客観的に解析していくと、
今後の感染拡大の状況もそれなりに予想がたつものです。
そして、それによって影響される近い未来の状況というのも、
それなりに予測もたつものです。
現在の市中の活動状況、感染の拡大状況などから、
今後の感染者数、死亡者数、
そしてそれらの状況によって今後求められる経済活動抑制の程度などが、
医療に携わる身としては、経済関係者に比べればそれなりに予測がたちます。
各業界が自粛ムードになる中、今後の経営見通しが不安になるなかで、
経済関係者がウイルス感染という不確定要素にどれだけ不安になるか、
そしてそれに対して米国や日本が打ち出す経済対策をどれだけ予想しているか、
そして実際に打ち出されるのがどのような内容になるか、
それによって経済関係者がどれだけ安心し、どの程度の株価を妥当とするか、
そんなことを思いめぐらしながら、
3月23日あたりに今年のNISA枠の半分を日本株と米国株のインデックス投資にあてました。
1か月後の今振り返ってみれば、見事に底にあたるタイミングで、
今後上がることが容易に予想ができる、いわば株のバーゲンセール状態でした。
あまりたくさんのことが因子として作用せず、シンプルにウイルスの動態を中心として経済が左右される状況では、
暴騰暴落が多いものの、知識があれば予想が立ちやすいものです。
ただ、今後の株価の推移は、私もあまり予想できません。
未知のウイルスの動態も徐々に既知のことが多くなり、
治療薬も、ワクチンも、見通しについての専門的知識が経済関係者にも徐々に知れ渡っていることから、
普段の経済状況と同じように、多くの影響因子が複雑に関与していて、
素人の私にはとても予想がたちません。
そういうわけで、3月~4月にかけての日本と米国の相場は、
医療に知識があり情報収集をしていた人にとっては比較的予想しやすい場面だったというお話でした。
こんな場面は10年に1度もないですね…100年に1度くらいですかね…
貴重なチャンスに勇気を持って判断できなかった自分はまだまだ経済素人です。