四角いパレット

katataka's blog

想定しておく。想像する。

私が勤める医療機関に、

新型コロナウイルスワクチン接種の問い合わせ電話が多数来るようになりました。

どうやらこの地域においても、

昨日今日あたりからワクチン接種会場や予約手続きの案内が

対象者に送付され始めたようです。

「ワクチンを接種して良いか」

「病名は何か」

といった問い合わせが多数を占めるようです。

問診票に記載する欄を埋めるにあたって、

インフルエンザのワクチン接種時にも似たような項目があった気がしますが、

新しいワクチンということで、心配される方が多いようですね。

さて、私がいるここ北海道も連日過去最大の感染者数を記録し、

人口当たりの新規感染者数はトップクラスを誇ります。

誇っていいのかわかりませんが。

1年以上前から危惧していた、通常診療に支障をきたすパンデミック状態が、

いよいよ到来したと実感します。

そろそろ私の勤める医療機関も数床といわず半分くらいコロナ病床にして

来たる状況に備えるべきと個人的には思っているのですが、

相変わらずの出足の鈍さというか想定不足というかで、

あまりそういった想定の話すら耳にすることはありません。

想定して損することはないように思うのですが、

国の政策と同様に、想定不足の場面を多々感じます。

ワクチン接種の会場案内の紙を患者さんから少し見せてもらいましたが、

市内全域、ざっとみて100件くらいの医療機関(おもに診療所)と電話番号が羅列されている状態でした。

そしてその患者さんは、集団接種会場は蜜が怖いし、

仕方がないのでリストの中にわずかに含まれている大きい病院を選んで

電話してみようと思う、とおっしゃっていました。

こんな案内では、偏った医療機関

問い合わせの電話、予約の電話が殺到することは、

想定というか想像も容易でしょうに、

どうしてこんな案内になってしまったのか、

どうしてもっと個別に場所や日時を指定してあげなかったのか。

これでは案内された方が途方に暮れるのも仕方ありません。

ちなみに、私の勤める医療機関はこのリストには入っておりません。

残念ですが、でもこんな混乱に対応するのは想像するだけでも身震いしてしまうのも事実です。

1年以上経過しているにもかかわらず苦笑するしかない出来事が日々聞かれる状況ですが、

これからが正念場ですから、みなさんがんばってこんな日々を生きていきましょう。