四角いパレット

katataka's blog

陽性者へのリーフレット

北海道から「陽性となった皆様にお願いしたいこと」というリーフレットがPDFで発出されています。

新型コロナウイルス感染症の検査で陽性となった人は、濃厚接触者に該当する人へ連絡してほしいという内容なのですが、

このリーフレットを用いて説明しようとすると、濃厚接触者がどうするべきなのかがこのリーフレットだけではわからず、追加の資料を用意する必要があり大変使い勝手が悪いです。

一方、少し改良したと思われる札幌市が発出したものは、よくまとまっていてA4の紙1枚でこと足ります。

以下、北海道の「陽性となった皆様にお願いしたいこと」。

陽性となったみなさまにお願いしたいこと(北海道)

そして以下、札幌市の「新型コロナウイルス感染症陽性者になったとき」。

新型コロナウイルス感染症陽性者になったとき(札幌市)

一見似ていますが、札幌市はよく改良されています。

「この日付が大事!」と指示されている日付がそもそも違います。

確かに基準日となる「発症2日前」は大事ではあるのですが、

説明したり本人が考えたりする中で大事なのは「最後に会ったのはいつだっけな…」と記憶を正確に思い起こすことなのです。

札幌市のリーフレットは、実際に使う人の立場にたって改良されているなと感じます。

そして、北海道のリーフレットでは「(濃厚接触者に)感染の可能性があることをお伝えください」と記載して終わっています。

○○さんがそれを聞いてどうしたらいいのかがわかりません。

裏を見てみても書いてありません。

これまた現場を知らないというか、その場の想像力が足りないというか、

大変不親切な記載ですよね。

伝える方も「君、感染しているっぽいから…。なんかごめんね。気を付けて。」とぎごちなく伝えるでしょうし、

伝えられた方にとっても「あ、そう…。で、私はどうしたらいいの?自分で調べろって?」みたいな感じでしょうね。

その点も、札幌市のリーフレットはちゃんと記載してくれています。

この北海道のリーフレットは、道内の多くの市町村で転用されているようですが、

こんなにわかりにくいものが道内中に使われていると思うと大変残念な気持ちになります。

コロナ関連でもたびたび思い知らされますが、

役所が発出するリーフレット等は大変使いにくく、

自分で整理してまとめ直したり補足したりして作り直さないといけないことがよくあります。

リーフレットを作った人は、一度自分でそれを使って説明してみて、

どこが足りないか、わかりにくいか、想像できないのでしょうかね。

ちなみに、最近私がコロナ陽性者に手渡しているものは、札幌市保健所が作成した「新型コロナウイルス感染症の検査を受けられる方へ 検査結果が陽性となったら療養判定サイトへの登録を!」をA4の片面に白黒印刷したものです。

 

検査結果が陽性となったら療養判定サイトへの登録を!(札幌市保健所)

これも、少し煩雑な記載ではありますが、比較的よくまとまっていてある程度のことが伝えられ便利です。

あとは「札幌市、陽性」で検索してもらって札幌市ホームページの「陽性者となった方へ」のウェブサイトを閲覧してもらうよう説明しています。

札幌市はけっこう頑張ってくれていると思います。

おかげさまで、医療現場も説明の手間が軽減され、患者さんも比較的スムーズに自宅療養・健康観察開始に至っているように思います。

以上は札幌市の場合でしたが、みなさんもご自身の自治体などに意外といい資材が作ってあったりするかもしれませんのでぜひ探してみてください。